
| |
臨床意義 |
| |
中性脂肪(TG)はグリセリンの脂肪酸エステル(トリアシルグリセロール)である。血中TGは各種リポ蛋白のコアに組み込まれた形で運ばれる。リポ蛋白はカイロミクロン(CM),超低比重リポ蛋白(VLDL),中間比重リポ蛋白(IDL),低比重リポ蛋白(LDL),高比重リポ蛋白(HDL)に分画され,CMとVLDLがTGに富む。CMは外因性(食事由来)TGを,VLDLは内因性(肝合成)TGを転送する。CM,VLDL中のTGは,リポ蛋白リパーゼ(LDL)により脂肪酸とグリセロールに水解され,VLDLはIDLを経て,肝性TGリパーゼ(HTGL)により異化代謝されLDLとなる。 血中TGは各種の原発性・続発性高脂血症で異常値を示し,その測定がこれらの病態の診断や治療に有用である。
|
|
| |
異常値を示す疾患 |
| |
減少する疾患 Addison病、ヘパリン投与、βリポ蛋白欠損症、悪液質、下垂体機能低下症、肝硬変、吸収不全症、急性黄色肝萎縮症、急性中毒性脂肪肝、甲状腺機能亢進症、重症肝実質障害、心不全 上昇する疾患 Cushing症候群、Weber-Christian病、Zieve症候群、グリコーゲン蓄積症、ネフローゼ症候群、マクログロブリン血症、下垂体機能低下症、家族性高リポ蛋白血症(T,Ub,V,W,X型)、甲状腺機能低下症、痛風、糖尿病、動脈硬化症、尿毒症、脳血栓症、末端肥大症、薬剤投与(サイアザイド・経口避妊薬)、膵炎(急性・慢性)
|
|
|
参考文献 |
| |
|
Tamaoku K et al:Chem Pharm Bull 30−7−2492〜2497 1982
|
| |
|
渋谷 陽子 他:日本臨床 53−増−606〜610 1995
|
|