
| |
臨床意義 |
| |
プレグナンジオールは,そのほとんどがプロゲステロンの代謝産物であり,肝において代謝されグルクロン酸抱合体合体として尿中に排泄される。 プロゲステロンは卵巣(主に黄体),胎盤,副腎皮質および睾丸などで産生されるので,尿中プレグナンジオールは,それらの器官の機能をよく反映している物質といえる。ヒトではプロゲステロンからプレグナン誘導体への還元が優勢とされている為,妊婦尿のプロゲステロン主要代謝産物はプレグナンジオールである。またプロゲステロンは女性の場合,卵巣から月経周期を通じて分泌されている為,プレグナンジオールは性周期の黄体期に最高値を示し,また妊娠週数とともに増加を示す。 この様な排泄量の変動は切迫流産の予後判定,絨毛上皮腫の予後の判定さらには,女性周期における排卵の抑制あるいは促進の観察など産婦人科領域の応用にきわめて有効である。また,アジソン病,副腎皮質癌,副腎性器症候群などの内分泌疾患の診断にも有力な手がかりとなる。
|
|
| |
異常値を示す病態・疾患 |
| |
上昇する疾患 絨毛膜癌、良性本態性高血圧症、副腎皮質癌、副腎性器症候群、先天性副腎過形成(21 -水酸化酵素欠損,11 β-水酸化酵素欠損,17 α-水酸化酵素欠損) 減少する疾患 汎下垂体機能低下症、アジソン病、絨毛上皮腫、無月経・排卵異常、切迫流産、黄体機能不全、卵巣機能低下症
|
|
|
参考文献 |
| |
|
平井 利生 他:日本臨床検査自動化学会会誌JJCLA 9-2-564~567 1984
|
| |
|
中山 徹也 他:日本臨床 40-秋臨増-678~679 1982
|
|