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T細胞においてもB細胞と同様に分化過程においてTCR遺伝子の再構成が見られる。 TCR遺伝子は現在α,β,γ,δの4鎖が知られているが,TCRβ鎖遺伝子も免疫グロブリン遺伝子と同様にV,D,Jの各領域遺伝子から成り,D-J連結ついでV-DJ連結の順に再構成が生じる。Γ鎖遺伝子可変部は,V,J領域遺伝子から成っていて,これらの遺伝子はT細胞の分化,特に胸腺内での分化の過程で遺伝子再構成を行い,γ鎖とδ鎖遺伝子はα鎖とβ鎖遺伝子に先立ち再構成され,それぞれ複合体を形成しT細胞レセプターとして発現される。 TCRβ鎖遺伝子は第7染色体長腕(7q32または7q35)に,TCRα鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に,TCRγ鎖遺伝子は第7染色体短腕(7q15)に,TCRδ鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に座位し,TCR遺伝子も免疫グロブリンと同様にTCRδ鎖→TCRγ鎖→TCRβ鎖→TCRα鎖のハイアラキーが存在すると考えられるため,TCR遺伝子の再構成パターンを調べることにより,T細胞の分化過程の一部を知ることができる。またリンパ球表面マーカーなどの表現型による分類が困難な場合に有用な検査である。
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