ウイルス感染症検査

ヒトパルボウイルスB19の感染診断に一般的に用いられる検査はどの検査ですか?
DNA検査は、どのような場合に行えばいいでしょうか? また、DNA検査に最適な臨床材料は何でしょうか?

診断は、血清を用いた抗体検査 (IgG、IgM抗体) が一般的です。

ヒトパルボウイルスB19は、適切な細胞培養系がなく分離培養は困難です。
ウイルスを直接検出するには遺伝子増幅法 (PCR法等) が有用です。この場合、最適な検査材料は血清です。

尚、抗体検査の保険算定には 「グロブリンクラス別ウイルス抗体価 (ヒトパルボウイルスB19):ヒトパルボウイルスB19は, 紅斑が出現している妊婦について,このウイルスによる感染症が強く疑われ, IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。」が条件づけられています。(2013年4月時点)

関連検査項目
ヒトパルボウイルスB19IgM new window
ヒトパルボウイルスB19IgG new window
ヒトパルボウイルスB19DNA new window

SRLで手足口病の診断に使用する検査を教えてください。

検査には抗体検査、ウイルス分離・同定検査およびウイルス遺伝子検査があります。

関連検査項目
抗体測定検査
コクサッキーウイルスA群16型 new window
コクサッキーウイルスA群6型 new window
エンテロ ウイルス71型 new window
その他の関連するエンテロウイルス属
コクサッキーウイルスB群4型 new window
コクサッキーウイルスB群10型
エコーウイルス3型 new window
エコーウイルス25型 new window 等
ウイルス分離・同定検査
ウイルス分離 new window
ウイルス同定 new window
ウイルス遺伝子検査
エンテロウイルス RNA new window

麻疹の感染を疑って抗体検査を出したいのですが、種類がいろいろあってよくわかりません。
どのように、使い分けたらよいでしょうか。

麻疹ウイルスの抗体検査には、 赤血球凝集抑制試験 (HI)、中和反応 (NT)、酵素免疫法 (EIA) によるIgG、IgM抗体があります。

HIは、IgM抗体、IgG抗体、IgA抗体を検出するため、感染早期から抗体価が上昇し、回復期にも抗体価が持続します。
NTは、活性のある麻疹ウイルス粒子が感受性細胞に感染、増殖することを阻害する抗体 (中和抗体) を検出する方法です。

HIは稀少な動物血球を用います。NTは操作が煩雑で、日数を要します。
一方、EIAは、グロブリン別 (IgG抗体、IgM抗体) に検出することが可能で、 感度、特異度、再現性すべてにおいて他の検査法 (HI、NT) より優れています。

抗体検査は、一般にペア血清 (2週間程度) の有意上昇 (有意な陽転も含む) によって感染の有無を確認します。
HIやNTは抗体価が4倍以上、EIA (IgG抗体) はEIA価が2倍以上上昇した場合に有意とし、 麻疹ウイルスによる感染があったものと判断します。
一方、EIA (IgM抗体) は、感染初期に産出される抗体を検出するため、単一血清での診断に有効です。
ただし検体採取時期が早期すぎた場合は、十分な抗体価が得られない、 また個人差があり検出されなくても感染が否定できないこともあるため、注意が必要です。

関連検査項目
麻疹ウイルスIgG (EIA) new window
麻疹ウイルスIgM (EIA) new window
麻疹ウイルス (HI) new window
麻疹ウイルス (NT:中和反応) new window

EBVの感染時期の推定に有用な検査項目を教えてください。
また、疾患別の抗体検査の組み合わせについても教えてください。

EBウイルス感染診断にはVCA IgG、VCA IgM、EBNA、EA IgGの4項目から 抗体検査 (FA、EIA) を選択しその結果から、感染時期を推定するのが一般的です。

「VCA IgG抗体」は初感染の急性期に上昇し、回復後も終生持続する抗体です。
「VCA IgM抗体」は初感染の急性期に出現し、比較的早期に低下、消失する抗体です。
「EBNA抗体」は初感染の回復期以降に出現する抗体で、感染既往の指標となる抗体です。
「EA IgG抗体」は初感染の急性期および再活性時に出現する抗体です。

表1、2に特異抗体パターン意義と抗体検査の組み合わせ例を示しました。

表1・2
関連検査項目
EBウイルス抗VCA IgG new window
EBウイルス抗VCA IgM new window
EBウイルス抗VCA IgA new window
EBウイルス抗EA-DR IgG new window
EBウイルス抗EA-DR IgA new window
EBウイルス抗EBNA new window
EBウイルス抗EA IgG new window
EBウイルス抗VCA IgM new window
EBウイルス抗VCA IgG new window
EBウイルス抗EBNA IgG new window

EBウイルスの抗体検査にはFAとEIAがありますが、違いはありますか?

抗体検査のFAは現在でも主流となっている方法で、CAEBV診断にも有用です。
しかし、リウマトイド因子や抗核抗体などによる非特異的な反応のため、 しばしば判定不能という結果になることがあります。

EIAは測定感度がFAよりも高いという利点があります。
また、試薬の特性からリウマトイド因子や抗核抗体などの影響を受けにくいとされています。

ウイルス抗体価 (EIA) で実施している固相法と捕捉法との違いを教えて下さい。

固相法は、固相化したウイルス抗原に検体を加え抗原抗体反応させます。
更に酵素標識抗ヒトIgG抗体を加え、抗原に結合したIgG抗体を標識し酵素活性を測定します。

抗体捕捉法は、固相化した抗ヒトグロブリン抗体により検体中の該当グロブリンを捕捉させた後、 ウイルス抗原を加えて抗体に結合させ、 さらに酵素標識抗ウイルス抗体を結合させ、酵素活性を測定します。
IgM抗体の測定において、リウマトイド因子や高力価のIgG抗体の影響を受けない利点があります。

本法の応用として、髄膜炎、脳炎などで髄液と血清中のIgGクラスの抗体値を比較することによって、 髄液での局所抗体産生の有無を判定できます。

関連検査項目
ムンプスウイルスIgM new window
ムンプスウイルスIgG new window
麻疹ウイルスIgM new window
麻疹ウイルスIgG new window
風疹ウイルスIgM new window
風疹ウイルスIgG new window
ヒトパルボウイルスB19IgM new window
ヒトパルボウイルスB19IgG new window
水痘・帯状ヘルペスウイルスIgM new window
水痘・帯状ヘルペスウイルスIgG new window
単純ヘルペス ウイルス IgM new window
単純ヘルペス ウイルス IgG new window
サイトメガロウイルス IgM new window
サイトメガロウイルス IgG new window
単純ヘルペスウイルスIgG new window

ポリオウイルスは1、2、3型がありますが、抗体検査では何型を調べたらよいでしょうか?

ポリオウイルスの抗体検査には、中和反応 (NT法) と補体結合反応 (CF法) があります。

NT法はウイルス液と抗体 (被検血清) を反応させ、 反応後のウイルスの感染性を感受性細胞を用いて測定する方法で、 感染防御のための抗体を直接測定でき、感度・型特異性が高い測定方法です。

一方、CF法はウイルス抗原と抗体 (被検血清) を反応させた後、 一定の補体を添加し抗原-抗体-補体を結合させ残存補体を定量する方法で、 群特異性が高く比較的早期に抗体が消失するため、 感染のスクリーニングに適する測定方法です。

したがって、検査の目的によって検査法を選択することになりますが、 乳児期にワクチン接種済である成人の抗体有無を調べるためには、NT法が有用です。
また、ポリオウイルスワクチンは1、2、3型の混合ワクチンであり、 ポリオウイルスはどの型でも同様に病原となるため、抗体検査では全ての型の検査が必要です。

関連検査項目
ポリオウイルス1型 (NT) new window
ポリオウイルス2型 (NT) new window
ポリオウイルス3型 (NT) new window

手足口病の病因ウイルスで髄膜炎を起こすことはありますか? その場合、診断に有効な検査と検査材料を教えてください。
また、抗体検査で診断する場合、ペア血清はどのくらいの期間をあけて採血したらいいですか?

手足口病はCA16、CA6、CA10、EV71などのエンテロウイルスにより発症しますが、 基本的に予後は良好な疾患です。

しかし、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀ですが急性脳炎を生ずることもあります。 なかでもEV71は髄膜炎等中枢神経合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られています。
2010年度では手足口病の病因ウイルスの主流がEV71であったため、 髄膜炎等中枢神経合併症の発生が懸念されました。 髄膜炎を伴う手足口病の確定診断のためには 髄液からのウイルス分離が診断的価値が高いとされています。

しかし、髄液からのウイルス分離率は一般的に低いため、 糞便、口腔や咽頭拭い等の髄液以外の検査材料を採取し保存しておくことが肝要です。 臨床検体から直接ウイルス遺伝子検査を行う場合の検体はウイルス分離の検体採取に準じます。

検査をより正確で効果のあるものにするために検体は発症後できるだけ早く採取し検査に供します。 すぐに検査に供しない場合は、凍結保存します。
抗体検査のためには、発症後早期に採取した急性期血清と発症後2週間以上経過した回復期血清を採取し、 4倍以上の有意上昇があった場合に感染が証明できます。

関連検査項目
コクサッキーウイルスA群16型 new window
コクサッキーウイルスA群6型 new window
コクサッキーウイルスA群10型 new window
エンテロウイルス71型 new window

ワクチン接種の目安となるウイルス検査法や、目安の抗体価を教えてください。

水痘・帯状ヘルペス、ムンプスはEIA法、風疹はEIAまたはHIを、麻疹はEIA法またはPAにて測定をお願いしております。
ワクチンの目安は、参考資料を参考にしてください。

参考資料
ワクチン接種の目安となるウイルス抗体価
項目コード 項目名称 ワクチン接種の目安となるウイルス抗体価
M941 9 麻疹ウイルス
IgG〔EIA〕検診

(-)、(±) もしくは 6.0 (+) 〜8.0 (+) より低値の抗体価は、ワクチン接種の対象者と考えられます。

M937 7 風疹ウイルス
IgG〔EIA〕検診

(-)、(±) もしくは 5.0 (+) 〜8.0 (+) より低値の抗体価は、ワクチン接種の対象者と考えられます。

M931 3 水痘・帯状ヘルペスウイルス
IgG〔EIA〕検診

(-)、(±) もしくは 5.0 (+) 〜8.0 (+) より低値の抗体価は、ワクチン接種の対象者と考えられます。

M939 1 ムンプスウイルス
IgG〔EIA〕検診

(-)、(±) もしくは 8.0 (+) より低値の抗体価は、ワクチン接種の対象者と考えられます。

3828 4 麻疹ウイルス
(PA) ワクチン

「陰性」もしくは「16倍、32倍、64倍」の低い抗体価は、ワクチン接種の対象者と考えられます。

M930 6 風疹ウイルス
〔HI〕検診

HI抗体の8倍未満ないし8倍の場合、ワクチン接種の対象者と考えられます。

麻疹ウイルスRNA (核酸検査) の際に採取する検査材料ですが、 国立感染症研究所麻疹対策技術支援チームによる診断の考え方 PDF では、診断後すぐに血液、咽頭ぬぐい液、尿の3点セット (できれば2点以上) を提出とありますが、 各検査材料についての検出率を教えてください。

病原微生物検出情報Vol. 30 p. 107-108 : 2009年4月号の 「麻疹診断に対する尿検体の有用性の検討」 new window に各材料の検出率が報告されています。

”尿検体は血液、咽頭ぬぐい液と比較し、遜色ない結果が得られることが判明した。 また、18病日目、34病日目において、血液からのウイルス遺伝子検出が陰性となっても尿は陽性となる事例が見られた。” とあります。

関連検査項目
麻疹ウイルスRNA new window

風疹ウイルスで、抗原検査は何ができますか? 抗原検査に適している臨床材料は何ですか?

風疹ウイルスの抗原検査にはウイルス分離・同定検査があります。
検査材料は臨床症状が紅斑性発疹症では咽頭ぬぐい液等、 出生後に風疹による先天性異常を疑う場合の材料は咽頭ぬぐい液、髄液、尿等が適します。

尚、検査材料は発病後できるだけ早期に採取することが大切です。
検査材料の選択は、分離率向上のため、できる限り複数の材料をご提出ください。
PCR検査は実施しておりません。

関連検査項目
ウイルス分離 new window
ウイルス同定 new window

EBV遺伝子検査は、何ができますか?

EBV遺伝子検査は、「定量」、「定性」、「クロナリティ」などの検査があります。
「EBウイルスDNA定量」は、リアルタイムPCRにより、 血液、血清、血漿、髄液中のEBウイルスDNAを定量する検査方法であり、 IM、CAEBV、EBウイルス関連リンパ増殖性疾患 (LPD) 患者末梢血中の EBウイルスDNAが対象群 (非発症者、健常人など) に対して有意に高いことが報告されています。

また、EBウイルスの潜伏感染、あるいは無症候性再活性化と 症候性EBウイルス疾患とを区別する有効な手段と考えられます。

「EBウイルスDNA」は、PCRによりEBウイルスDNAを定性検出する検査方法です。
DNA定量検査で受託できない、臨床材料 (組織、ぬぐい液など) での検査が可能です。

「EBウイルスDNA (クロナリティ) 」は、サザンブロットハイブリダイゼーションにより EBウイルス感染細胞のクロナリティを解析する検査方法であり、 EBウイルス関連腫瘍の鑑別診断の指標として有用と考えられます。

関連検査項目
EBウイルスDNA定量 new window
EBウイルスDNA new window
EBウイルスDNA (クロナリティ) new window

ウイルス分離、同定ではどこまで確定できますか? 型までわかりますか?

ウイルス分離は各ウイルスの科名までを報告します。

例えば手足口病の場合のウイルス科はPicornavirus科ですので 報告は「Picornavirus科と思われます」となります。 ウイルス同定は分離されたウイルス名と血清型別までを 報告します。

同定できる型につきましては営業担当者までお問い合わせください。

関連検査項目
ウイルス分離 new window
ウイルス同定 new window

エンテロウイルスRNA遺伝子検査の概要について教えてください。
また、検査を依頼する場合、検査材料 (検体) は何が適切でしょうか?

弊社におけるエンテロウイルスRNA遺伝子検査では エンテロウイルス属に共通な部分を検出しますので、型の特定は不可能です。

エンテロウイルスRNA遺伝子検査は、RT-PCR (Reverse Transcription-PCR;逆転写PCR) を用いた検査方法です。 ウイルス分離同定法と比較して高感度・迅速にウイルスRNAを検出可能であり早期診断に有用です。 ただし、型の特定は出来ません。

検出部位は、エンテロウイルス属の塩基配列における相同性が高い 5'-NCRとVP4 (キャプシド蛋白質を担うP1領域の一部) の一部の領域であり、 分離困難なウイルスも検出可能です。 (NCR;non-coding region 、VP;viral protein)

検出の確認が出来ている型はエコーウイルス1型〜5型、7型、9型、11型〜19型、21型、24型、25型、29型〜31型、 コクサッキーウイルスA群2型〜7型、9型、10型、16型、24型、コクサッキーウイルスB群1型〜6型、 エンテロウイルス70型・71型及びポリオウイルス1型〜3型です。

臨床症状から髄膜炎を伴う手足口病を疑う場合に適した主な検査材料は髄液です。
手足口病・ヘルパンギーナ・上気道炎であれば主な検査材料は 口腔や咽頭拭い液となります。
また、ウイルスは便にも排出されますので、糞便も検査材料の対象となります。ウイルス分離・同定も同様です。

関連検査項目
エンテロウイルスRNA new window

アンチゲネミア法とはどのような検査方法ですか?

サイトメガロウイルス (CMV) が白血球に感染した際、 きわめて早期に発現するCMVの構造蛋白であるpp65に対するモノクローナル抗体を用い、 CMV抗原陽性細胞を染色し、感染を証明する検査です。
特異性が高く、早期診断に有用です。

SRLでは、2種類の検査項目が該当します、臨床的意義は同じで、感度も同等です。

関連検査項目
サイトメガロウイルス pp65抗原 (C10,C11) new window
サイトメガロウイルス pp65抗原 (C7-HRP) new window

免疫抑制や化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドラインで、 HBs抗原 (-) のときは、HBc抗体検査だけでなくHBs抗体を調べるのはどういう意味がありますか。

化学療法・免疫抑制療法を既に実施している場合、治療によって抗体価が低下していることもあり、 既往感染と判断できない例が少なくとも存在する為、留意する必要があるとされております。

そして、それらの症例ではHBs抗原 (-) 例の再活性化の大半がHBc抗体 (+) 例ですが、 HBc抗体 (-) 且つHBs抗体 (+) からの再活性化も報告 (海外) されており、 HBc抗体のみによる既往歴感染の判断には注意が必要とされています。

関連検査項目
HBs抗原〔CLIA〕 new window
HBs抗体〔CLIA〕 new window
HBc抗体 new window

HCV群別 (グルーピング) の報告で判定不能、 判定保留とはどういうことですか?

HCV群別 (グルーピング) は、グループ判別に最適な領域の抗原 (C14-1、C14-2) を用いた抗体検査で行います。
C14-1、C14-2に対する抗体に明らかな差が認められた場合、型判別が可能です。

抗体はあるが、両者に差が認められない場合は、判定保留となります。
また、抗体が認められない場合は、判定不能となります。

関連検査項目
HCV群別 (グルーピング) new window
参考資料
HCV群別 (HCVグルーピング) 判定基準
結果 判定基準
判定不能

グループ1・2のどちらも陰性の場合。

判定保留

グループ1も2も陽性で、抗体価が他方の2倍以上にならない場合。
(高い抗体価グループ/低い抗体価グループ<2)

グループ1
または
グループ2

どちらか一方のグループが陽性で、他方が陰性の場合。
両グループとも陽性であるが抗体価が2倍以上を示した場合、高い抗体価のグループを報告。
(高い抗体価グループ/低い抗体価グループ>2)

HCV RNA定量が陽性でRNAが確認されているにもかかわらず、 HCV群別 (グルーピング) が判定不能となりました。どのように解釈しますか?
また、逆にHCV RNA定量が検出されていないのに、 HCV群別 (グルーピング) でグループが判定できた場合の解釈は?

HCV群別 (グルーピング) は、グループ判別に最適な領域の抗原 (C14-1、C14-2) を用いた抗体検査で行います。
従って、C14-1、C14-2に抗体が無い場合、判定できません。

HCV RNA定量が陽性でも、群別で使用している抗原に対する抗体があるとは限りません。
逆に、HCV RNA定量が検出されてなくても、 HCV抗体が陽性で群別に使用している抗原に対する抗体があれば、判定はできますので、 感染したHCVのグループがわかります。

関連検査項目
HCV RNA定量 new window
HCV群別 (グルーピング) new window

HBc抗体CLIA法での低力価・高力価の判定基準はありますか。

CLIA法による測定では、S/CO値が10.0を超える場合、 高力価としてHBVキャリアの可能性が高いとされております。 1.00〜10.00はおおよそ低力価陽性となります。

因みに、S/COとはS (Sample;検体の値) /CO (cut-off値) のことであり、 カットオフインデックスと基本的に同じものになります。

関連検査項目
HBc抗体 new window

HBc抗体の200倍希釈検査は実施していますか。

HBc抗体は感染既往を示す有用なマーカーです。
抗体の力価により、高力価であれば、HBVキャリア状態を表し、 低力価であれば、HBV初感染または感染既往を表すと理解されています。

以前実施していたRIA法の競合法は測定原理上、 高抗体力価の場合に十分な測定レンジが得られておりませんでした。
それを補う意味で、力価判定には200倍希釈による測定を行っておりました。 200倍希釈の検査結果が90%以上であれば、高力価と判定しておりました。

現在用いられているCLIA法では測定レンジが広くなりましたので、 200倍希釈での検査が不要になっております。
また、近年HBVDNA検査など高感度の検査が一般的になってきた点から、 HBc抗体検査に求められる意義の変化などから、 200倍希釈の意義が薄れてきたと言われてきております。

関連検査項目
HBc抗体 new window

HBVゲノタイプで、結果が判定保留とはどういうことが考えられますか?
次に行う検査は何がありますか?
HBVDNAが陽性の場合の判定保留は、どのように考えますか?
また、どのくらいの割合で判定保留はありますか?

ゲノタイプの検査では、A、B、C、Dの識別が可能です。

判定保留の場合は、それ以外の型(E〜H)、あるいはHBs抗原の濃度が低い場合が考えられます。
またエピトープを形成するアミノ酸配列の変異や欠失による抗原性の喪失、 異なったゲノタイプの重感染なども考えられます。

判定保留の場合それ以外のタイプを判定する検査として、 研究検査ですがHBV-Direct Sequennceがございます。 ご依頼の場合は、事前に弊社担当営業へご相談ください。

判定保留の割合はメーカ資料で4.4%との報告があります。

参考:試薬説明書
関連検査項目
HBVゲノタイプ (EIA) new window

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