リケッチアには、どのような種類がありますか?
検査は何ができますか?

リケッチアは細菌より小さく、動物の細胞内で増殖する微生物です。
通常はダニ、シラミ、ノミなどによって媒介され、 疾患としてはQ熱、ツツガムシ、日本紅斑熱、発疹チフスなどが知られています。

感染した場合、頭痛、発疹、リンパ節腫脹などを伴う熱性疾患いわゆるリケッチア症をひき起こします。
SRLでは、ツツガムシの抗体検査を実施しています。

関連検査項目
ツツガムシギリアムIgG new window
ツツガムシギリアムIgM new window
ツツガムシカトーIgG new window
ツツガムシカトーIgM new window
ツツガムシカープIgG new window
ツツガムシカープIgM new window

マイコプラズマ肺炎の抗体検査について教えてください。
また、PA (粒子凝集反応) とCF (補体結合反応) がありますが、 特徴と使い分けを教えてください。

マイコプラズマ肺炎では一般的に発病後第1週から抗体が上昇し第2〜4週で最高となり、 以降しだいに低下するといわれています。

抗体検査の測定法には、PA (粒子凝集反応) と、CF (補体結合反応) 等があります。 双方ともIgM、IgG抗体のどちらとも反応し、グロブリンクラスを分けることはできませんが、 PAはIgM抗体との反応性が強いと考えられます。

そして、PAがCFより早く抗体上昇がみられることから、 単一血清での急性感染の目安としてPAで320倍以上、CFで64倍以上との報告もあります。
しかし、マイコプラズマは繰り返し感染するので 健常人においても一定の割り合いで抗体陽性者が存在しています。

正確な診断のためには、PA、CFいずれの方法においても、 発病初期と2〜3週後のペア血清を同時に測定し、4倍以上の上昇を確認することが重要です。

参考文献
  1. 稲見由紀子著 疾患と検査値の推移, 「マイコプラズマ肺炎」 検査と技術 34 (6), 2006
  2. 成田光生 マイコプラズマ肺炎 診断と治療 vol.98-No.8 2010 (105)
関連検査項目
マイコプラズマニューモニエ (PA) new window
マイコプラズマニューモニエ (CF) new window

淋菌やクラミジアトラコマチスの抗原検査や遺伝子検査は それぞれに専用容器がありますが、専用容器以外で検査はできますか?

淋菌およびクラミジアトラコマチスrRNA同時同定 (TMA)、 淋菌およびクラミジアトラコマチスDNA同時同定 (リアルタイムPCR) は、それぞれに専用容器があります。
専用容器以外では検査できません。

また、検査材料別に容器が異なりますのでご注意ください。

クラミジアトラコマティスrRNA、淋菌rRNAは専用容器 (W4) 以外では検査できません。
クラミジアトラコマティス抗原 (EIA) は専用容器 (W9) 以外では検査できません。

関連検査項目
淋菌およびクラミジアトラコマチスrRNA同時同定 new window
淋菌およびクラミジアトラコマチスDNA同時同定 new window
クラミジアトラコマティスrRNA new window
淋菌rRNA new window
クラミジアトラコマティス抗原 new window

マイコプラズマニューモニエを測定するのに 抗体検査以外にはどんな検査がありますか?

抗体検査以外の検査法には培養法や遺伝子増幅法などがあります。

培養法は、もっとも確実な確定診断法ですが、結果判定までに時間を要する為、早期診断には適していません。
そのため、近年では感度と迅速性に優れた遺伝子増幅法 (LAMP) が用いられています。
しかし、菌株の確保や保存ができないため、薬剤耐性などの詳しい細菌学的性状を調べることはできません。

関連検査項目
マイコプラズマニューモニエDNA new window

ダニ媒介性の新しい感染症「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」はどのような疾患ですか?
診断のための検査はできますか?

2011年に初めて特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる疾患で、 主症状は発熱と消化器症状ですが、重症化し死亡することもあります。

SFTSウイルスは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属するウイルスです。
このウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染します。
マダニによる咬傷後の原因不明の発熱、消化器症状、血小板減少、白血球減少、 AST、ALT、LDHの上昇を認めた場合SFTSを疑うことが大事です。

確定診断のための検査は、保健所や地方衛生研究所を通じて国立感染症研究所に検査を依頼されるのが良いと思われます。
なお、弊社ではSFTSの確定診断の検査は実施しておりません。

百日咳抗体 (EIA) で報告されるPT、FHAとは何をあらわしているのですか?

百日咳菌の病原因子のうち、百日咳毒素 (PT : Pertussis Toxin) および 繊維状赤血球凝集素 (FHA : Filamentous Hemagglutinin) に対するIgG抗体をあらわしています。
PTとFHAは、感染防御抗原の主体であり、百日咳ワクチンの主成分です。

デンカ生研資料より抜粋
関連検査項目
百日咳抗体 (EIA) new window

百日咳抗体 (EIA) のカットオフを教えてください。

ワクチンの効果判定としては10EU/mL (参考値)、感染の指標としては100EU/mLになります。
感染の診断は、ペア血清が基本ですが単血清で診断できれば臨床上有用です。
単血清でPT-IgG抗体価が100EU/mL以上あれば、ペア血清で4倍以上の上昇 あるいは培養やPCRで陽性で確定できた最近の (4週間以内) の百日咳感染に匹敵する指標となるとされています。
EIA法は、国際的に統一された方法はなく、IU (International unit) として確立されていませんが、 現行の我が国の検査でも100EU/mL以上であれば、確定できると考えられています。

デンカ生研資料より抜粋
関連検査項目
百日咳抗体 (EIA) new window
SRL NEWS
2012-23 new window

百日咳ワクチン接種後、効果をみるのに、適切な採血のタイミングはありますか?

抗PTおよび抗FHA抗体の変動について記述された文献によると、 抗PT抗体、抗FHA抗体は発症後3〜4週より上昇し、抗PT抗体はその後低下したと記載があります。 従って、ワクチンの効果判定としては接種から4〜6週間後に調べると良いと思われます。

倉持雪穂ら、小児科臨床 Vol.63 No.11 p.2319-2323, 2010

デンカ生研資料より抜粋
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百日咳抗体 (EIA) new window

プロカルシトニン (PCT) の感度はどのぐらいですか?

細菌感染症の鑑別や重症度判断に有用なマーカーです。
検出感度は、0.02ng/mLです。
抗菌薬の投与開始や中止の指標としても利用されています。

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プロカルシトニン new window

免疫電気泳動の抗ヒト全血清と特異抗血清の違いは何ですか?

「抗ヒト全血清による同定」は、正常血清と比較し、各蛋白成分 (12種) の増減を肉眼判定し、 その結果から示唆される臨床診断名を報告します。
また、判定可能なM蛋白の同定も行います。

「特異抗血清による同定」は、M蛋白の同定を目的とし、特殊なM蛋白 (IgD、IgE、ベンスジョ−ンズ蛋白等) や少量のM蛋白でも検出できる可能性があります。
M蛋白が陽性の場合には、型を同定し報告します。M蛋白の精査に適しています。

関連検査項目
免疫電気泳動 [抗ヒト全血清による同定] new window
免疫電気泳動 [特異抗全血清による同定] new window

尿中NTxは何故午前中の第二尿の指定なのですか

NTxの尿中への排泄は夜間に高く、午後に低下することが知られています。
日内変動の誤差を避けるためには、午前中の第二尿が推められています。

第二尿の採尿が困難な場合は、採尿時間を同一にすることが推奨されています。
ただし、被験者毎の測定値の変動から判断する事になります。
第二尿にて設定した基準値は使えませんのでご注意願います。

関連検査項目
I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx) new window
I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx) (骨粗鬆症) new window

I型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx) の単位の読み方を教えてください。

単位はnmolBCE/mmol・CREでナノモル ボーン コラーゲン イクイバレント/ミリモル クレアチニンとよみます。
BCEはBone Collagen Equivalentsの略です。

関連検査項目
I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx) new window
I型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTx) (骨粗鬆症) new window

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