ワーファリン (ワルファリン) の影響を受ける検査項目は何でしょうか?

経口抗凝固剤であるワーファリンを服用された場合は、 凝固因子活性検査 (第II、VII、IX、X因子)、プロテインC、プロテインSが低値傾向になります。
これは、ワーファリンがビタミンK拮抗薬のためです。

凝固因子 (第II、VII、IX、X)、プロテインC、プロテインSは、ビタミンK依存性蛋白であり、 ビタミンKの存在下で機能を発揮しますが、ワーファリンによりビタミンKの働きが抑制され、低値になります。

また、正常なプロトロンビン (凝固第II因子) の合成が阻害され、異常プロトンビンであるPIVKA IIが高値になります。
凝固因子 (第II、VII、IX、X) 活性の低下に伴い、プロトロンビン時間 (PT) が延長します。

関連検査項目
凝固因子活性検査第II因子(F2) new window
凝固因子活性検査第VII因子(F7) new window
凝固因子活性検査第IX因子(F9) new window
凝固因子活性検査第X因子(F10) new window
プロテインC(抗原量) new window
プロテインC活性 new window
プロテインS(抗原量) new window
プロテインS(遊離型抗原量) new window
プロテインS活性 new window
プロトロンビン時間(PT) new window
ビタミンK分画 new window
PIVKA-II〔ECLIA〕 new window

血小板凝集能・血小板粘着能はできませんか

残念ながら弊社では実施しておりません。
これらの検査は、新鮮血を使用するため、弊社のような検査センターでは輸送時間の問題から測定ができません。

プロテインS (遊離型抗原量)、プロテインS (抗原量)、プロテインS活性、の違いと使い分けを教えてください。

血中のプロテインSは約40%が活性を持つ遊離型として、約60%がC4bpと結合した複合型 (活性を持たない) として存在しています。

プロテインS (遊離型抗原量) は遊離型のプロテインSの抗原量を測定し、 プロテインS (抗原量) は複合体型と遊離型を合わせた総プロテインS抗原量を測定します。
プロテインS活性は生物学的活性を測定しています。

【抗原量と活性の違い】

物質そのものの量を表すのが抗原量、働きを表すのが活性値となります。
量があっても、働き (活性) がないと機能を果たしません。

【使い分け】

  1. 働き度合いを見る場合:プロテインS活性検査をします。
  2. 先天性プロテインS欠損症の場合:下記の3つの型があるため、総抗原量・遊離型抗原量・活性検査から選択します。
    • I型 (量的異常) :総抗原量、遊離型抗原量とも低下しているタイプ。
    • II型 (質的異常) :総抗原量、遊離型抗原量とも正常であるが、活性値が低下しているタイプ。
    • III型 (分布異常) :総抗原量は正常であるが、遊離型抗原量が低下しているタイプ。
関連検査項目
プロテインS (遊離型抗原量) new window
プロテインS活性 new window
プロテインS (抗原量) new window

トロンボモジュリンの単位について教えてください。

検査試薬発売時の試薬販売会社である富士薬品工業株式会社の頭文字のFを使用しています。

トロンボモジュリンの測定試薬は複数の試薬販売会社から販売されており、試薬により測定値に差があります。

厚生労働省の試薬認可の際に、使用試薬を認識するために、FU/mLを使用する事になりました。

関連検査項目
トロンボモジュリン new window

プロトロンビン時間 (PT) のINRとは何ですか?

経口抗凝固剤による治療モニターとして用いられる指標になります。
国際標準化比といい、PT測定の試薬による測定差をなくし統一された値で、 正常を1とした場合、何倍凝固しにくくなっているかということを表しています。

日本循環器学会のガイドラインのワーファリン投与におけるPT-INR目標値は、 70歳未満で2.0〜3.0、70歳以上で1.6〜2.6とされています。

関連検査項目
プロトロンビン時間 (PT) new window

C1インヒビターの検査は実施していますか?

該当の検査は、C1インアクチベーター活性と C1 エステラーゼ抑制因子定量となります。

前者は活性値 (%)、後者は抗原量 (mg/dL) です。

C1エステラーゼインヒビター (C1インアクチベーター) は、補体の制御蛋白の一つで、 遺伝性血管神経性浮腫 (HANE) などにおいて減少や欠損します。
また後天性欠損症は悪性疾患、肝硬変、肺炎や他の感染症疾患で生じます。

C1インアクチベーター活性は保険適用の検査ですが、C1 エステラーゼ抑制因子定量は、 海外の検査会社に委託しており、保険適用外です。

関連検査項目
C1インアクチベーター活性 new window
C1エステラーゼ抑制因子定量 new window

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