核酸増幅においてヘパリン入り容器は不適と言われますが何故ですか?

抗凝固剤である”ヘパリン”が核酸増幅反応を阻害するためです。
従いまして、ヘパリン入りの採血管や容器は使用しないで下さい。
EDTA-2Na入りの採血管を推奨しています。

SRLでは核酸増幅法のコンタミネーション対策をどのようにしていますか?

核酸増幅法は高感度な反応であるため、コンタミネーションには細心の注意を払う必要があります。
核酸増幅前、核酸増幅後の工程をそれぞれ区切られた差圧管理下の部屋で行っています。
コンタミネーション (他検体からの核酸あるいはPCR増幅産物の混入汚染) を防止するために、 UV照射や次亜塩素酸を適宜使用しています。
また、コンタミネーションを検出できるように必ず対照サンプルを同時に測定しています。

NATとは何の事でしょうか

NATとは核酸増幅検査 (Nucleic acid Amplification Test) の頭文字を取ったものです。
遺伝子の一部の核酸を取り出し (抽出)、その核酸を倍々で増やして (増幅)、 増えた核酸を検出することで遺伝子の有無を確認する検査法のことです。

以前は核酸の増幅方法がPCR (Polymerase Chain Reaction) 法という方法しかなかったため、 遺伝子検査法をPCR法というのが一般的でしたが、 その後、PCR法とは原理の異なる核酸増幅法:TMA (Transcription Mediated Amplification) などが開発され、 これらの核酸増幅法を利用した遺伝子検査法を総称してNATと呼んでいます。

NATを使用したウイルス検査法はウイルスの持つ遺伝子を数万倍以上に増幅して検出するため、 従来の血清学的な検査法 (ウイルス抗原、ウイルス関連抗体等を検出する方法) に比べ、極めて感度の高い検査法です。

HLA-A,B (血清対応型タイピング)、HLA-DR (血清対応型タイピング) の報告書に 1つしか記載がない事がありますが、これはどのような場合でしょうか?

HLAの型は両親から1つずつ遺伝するもので、 たまたま同じ型を遺伝した場合は見かけ上、1つの型しか検出されないため、 1つの型のみの報告 (ホモ型) となります。

なお、血清対応型でホモ型でも、遺伝子型では遺伝子レベルでの詳細な結果が得られるためヘテロ型となる場合があります。

(例) : HLA-A (血清対応型タイピング) で「A1,-」の結果が得られた場合、 HLA-A (DNAタイピング) では「A*01:01,-」のホモ型である場合もありますが、 「A*01:01,A*01:02」や「A*01:01,A*01:03」などのヘテロ型の結果となる場合があります。

≪参考≫
HLAは父親由来のものと母親由来のものとで異なる型を示す場合があり、 異なる型を示すものを「ヘテロ型 (異型接合体) 」といい、同じ型を示すものを「ホモ型 (同型接合体) 」といいます。

関連検査項目
HLA-A,B (血清対応型タイピング) new window
HLA-DR (血清対応型タイピング) new window
HLA-A (DNAタイピング) new window
HLA-B (DNAタイピング) new window
HLA-DRB1 (DNAタイピング) new window

薬剤によるリンパ球刺激試験 (DLST) を依頼する際の最適な採血時期はいつですか?

薬剤投与から発症している期間は、免疫細胞が活性化状態のため、採血には好ましくありません。
症状がなくなり、起因薬剤が体内から排除されてからの採血が望ましいと考えられています。

一般的には、薬を中止してから2週間程度ですが、薬剤により異なります。
DLST検査に適している期間は、発症から2か月以内と言われています。
この点につきましても、薬剤により異なりますのでご注意ください。

また、抗がん剤、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤等の免疫機能に影響を与える薬剤を投与されている場合は、 コントロール値が非常に低値になる為、偽陰性または偽陽性になります。

関連検査項目
薬剤によるリンパ球刺激試験 (DLST) new window

薬剤によるリンパ球刺激試験 (DLST) において、 複数の薬剤を実施したい場合の採血量の目安を教えてください。

血液中のリンパ球の数や比率は、検体各々で異なります。
また、疾患や治療、投薬の影響でリンパ球数が減少する場合もあり、回収できるリンパ球数は被験者の状態で変わります。

あらかじめ、白血球数とリンパ球の割合がわかっていれば、「DLST採血量換算表」を参考に採血量を計算してください。

関連検査項目
薬剤によるリンパ球 刺激試験 (DLST) new window
参考資料
「DLST採血量換算表」 (66KB) PDF

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